ひさびさに白鯨をよんだ

昔通読はしている。今回は引用したくて斜め読みをしました。高校の時手にとって(そしてもちろん諦めて)大学5回の秋に通読した。恥ずかしながらその時にちょうどMGSV*1をプレイしていたのであったよ。出てくる名前を思い出して再読した。

当時の私のスケジュールは暇で暇で仕方がなくて*2下期の火曜日なんてフランス語*3のほぼ1:1*4の講義のためだけに昼前に学校に行っていた。その前後に西校舎の北の、教員棟のすぐそばの欅の近くのドーナツ状に置かれたベンチ*5で本を読んで時間を潰していたのだ。あのベンチはすぐそばに喫煙所があったけれどなくなってから特に過ごしやすかった。もちろん喫煙所があっても同期*6と遭遇してそれはそれで面白かったけれど。あと地味にネコスポットだったのでイタリア大使館に帰るネコをよく眺めていた。

秋の日に色づく木の下で、少しひんやりした空気の中で読書をするのは最高で、私の休日チルアウトメニュー、外こもり読書趣味はきっとここから派生している。

三田の火曜日は普段より閑散としていたように思う。就活後の人間は学校に来さえしないし、就活前の人間はインターンシップ開始の時期だからかもしれない。とはいえ、日吉でも火曜日は暇だった覚えがあるのでもしかしたら学部の教授会か何かが設定されている曜日だったのかもしれない。

話を元に戻す。ちょっとまとまった文字数の、7〜8ツイート程度の、起承転結をつけた前向きな文章を書く必要があって白鯨を読んだのだった。私の休日の過ごし方なんて白い天井を眺め続けるか会社で画面を見つめるか、よっぱらってピアノを弾くかナボコフをああでもないこうでもないと訳し続けるだけで終わるのでそれをそのまま書くことを憚られたのだ。なぜなら書面は約8000人の手に渡って--よそにも回覧で行くことを考えると1万人をゆうに超える--あの子はこれが好きと認識されて、それを前提として会話が始まるのだから。ナボコフのことをいちから説明し続けるだろう未来が見えたのでそれは大変に骨が折れるし。私は過去の記事の発言を元に可能言語数の内訳クイズを勝手に行われていたことがある。みんなロシア語ができることを忘れがち。勝手にポルトガル語ができることにしがち。

そこで今回は秋限定の趣味*7を書くことにして、たまにある釣れない日の気持ちを込めてみんなの大好きなスターバック氏の発言を引用したのだ。1万人の目に触れれば、誰かこれが白鯨の引用だと気付いてくれると信じている…。

*1:ナイテーシャ旅行の帰りに駅前のコンビニでストレスも含めて一番くじを引きに引いた、結果のねじまきスネークは今も私のデスクにいる

*2:卒論は夏休みにカタをつけていた

*3:再履修などではなくゼミ扱いになる類の講義であったことだけは明記しておきたい

*4:ボウイのTシャツを着ていたもう一人の受講者の青年は3回目から来なくなったので実質サシ

*5:または、購買の横の石畳の坂を上がりきった頂上

*6:悲しいかな、彼らももちろん5回生であった

*7:イカ釣り