帰る、そして変わる

こないだ休暇があったので、東京の実家に帰った。そして休暇が終わってまた勤務地に戻ってきており、完全に環境適応のストレスが乗っかってきている。なんといっても勤務地が嫌いなのだ。この土地で働いていたからこその喜びというかは幾らか散見されるしその一つ一つのエピソードは大事でも、恒常的に希望の一つも通らずに望まない*1勤務を強いられており、所属には愛想を尽かしつつある。労働問題*2が発生していたけどそれを黙殺した所属など。とはいえ広い社内、私の環境だけかもしれないし、人間の相性*3というのはあるのだけれど。*4まあ、変わっているかもしれない*5わたしをそのままに野放しにしてくれるだけありがたいとは思っている。内心もう扱いきれないと思われているかもしれないけれど。社風アンマッチなのをわかっていてなおこのように扱ってくれるだけマシなのかもしれない。人々がニヤけながら言うおれだってわたしだって仕事が辛いんだぜ、と言うマウンティングなど聞き飽きた。君たちはどうせ幾らかの希望も通っていれば現場のおじさん達にワケのわからない言語で詰められもしなければ教育を否定されたことなんてないくせに。

ともかくそんなくだらない話はどうでもいい。帰省してのんびりしていた中で大好きだった場所を巡った話をしよう。

わたしは山手線の某駅の近くで高大の生活を過ごした。わたしの人生の、いままでの刺激の大半はそこで起こっていて、いやというほど成長したのはそこだと思っている。10年来の親友も、大事な先輩と後輩も指導教授もそこで見つけた。大事な友人は幾人かそこで亡くしているけれど。わたしがいつも暇を潰していたドーナツ状のベンチは喫煙所になっていたし、高校のクラスは4から5になっていたし、さらにゼミに人は減っていたけれどもやはりあの場所はそれらしく残っていた。美しいことの終わりだった。過去は美しいけれど、それを回顧して知ってもらう甘やかさよ。いつだってわたしは戻れないけれど、まだいてくれる人も場所もあるだけ過去からはまだ糸が切れていなくて、それだけがまだ救いだった。

糸が切れないうちに帰りたい。1/1付の内々示は出なかった。2月でも3月でもいいので頼むから年度内に動かしてくれ。いつだってシャがわたしのお願いだけは聞いてくれないのは知っているけれど、今回だけはおもめのお願いなのよ。お仕事からは徐々に実権を奪われ、一人の同期しかわたしが当地勤務をすることを喜ばない。誰しもがはやく東京に帰っておいでというのにどうしてまだこんなところに閉じ込められなきゃいけないんだ。*6

私事に喜びは多いものの、土地が全てを台無しにしますわね。全てのやり切れなさの矛先がこの土地に向くのは今も昔も変わらない。*7

わたしはいつかこの土地を離れる時にたくさん学んだだとか大事な場所だとか、そんなカンドー的な事を言えるのだろうか?言いたくもないのだが、感動ポルノの文脈に合わせられてしまうのだろうなあ。その土地を愛している人々がいる前では、どれだけ絶望していようが流石にそんな事言わないくらいの優雅さは常に持っているつもりなのよ。

大変お世話になっていた先輩は無事卒業し、テレビ会議の画面の向こうへ旅立った。おめでとうございました。

*1:横を見ても女で、一つも希望が通ってない人間をみたことがない。そもそも同期が嫌いなので大多数の男性の同期などどうでもいいが、彼らでもあまり聞かない。プライドで言わないだけかもしれないが。技術屋の2人くらいしか希望が一つも通ってない人間を知らない。いずれもとうの昔に退職した。

*2:パワーハラスメントの類

*3:1.5人と1人だと人生の生産性は違う。生産性の無い人間は価値がないということと認識した。後者はわたしのことである。

*4:それでもカテゴリで人間性を判断されイマジナリーなたりあと会話して、対訳趣味を何が面白いんだ?と評する管理者とはあんまりうまくやっていけないかも。内心思っててもいいんだけど、別に言われたくはなかったかな。

*5:そんなつもりはない

*6:誤解をよく招くが、わたしは関東勤務またはかろうじて本州内での勤務を希望していただけで別に本社勤務が良かったわけじゃない。勝手にお前の幻想の中のなたりあと会話した風にそれっぽく言う人間が多すぎる。間違えないで欲しい。傲慢にもわたしを理解したふりなどするな。

*7:逆にめちゃくちゃパフォーマンスを落として働かせているようなものだけど、それを敢行してまでこの土地に置いた意味があるのだろうか。